築100年の古民家。この言葉を聞くだけでノスタルジックな気持ちになります。
そこには先祖代々の暮らしがあり、現代に生きる人たちが歴史ある家を再生させ新しい暮らしが始まり、新たな歴史が刻まれていく。
大工はその場面に立ち会える素晴らしい仕事だなと改めて感じさせていただきました。
古民家ならではの梁や柱の風合いや土間の魅力を残しながら、リノベーションによって生まれ変わった築100年の古民家で理想の暮らしを楽しんでいただけると嬉しいです。
新しくなった土間には暖炉があり、部屋を暖めるだけでなくインテリアとしても楽しめます。また、冬になるとユラユラと揺れる炎を見るだけでリラックスが出来そうですね。これなら寒い冬も到来するのがちょっとだけ楽しみになるかもしません。
さらに、この空間に置かれたバイクは長年ご依頼主様ご夫婦の共通趣味で北海道までツーリングした思い出のバイクだそうです。
玄関と土間から部屋に入るための段になっている部分を「上がり框(あがりかまち)」と言いますが、古民家らしい何とも味わいのある上がり框になっています。そして、何と言ってもそこから見える「掘りごたつ」。昔はここが囲炉裏だった事そ想像する事ができる見栄えになっており、まるでタイムスリップしたかのような気持ちになります。
古民家にはお宝がいっぱい!
築100年というだけあって、黒電話に足踏みミシンと今では博物館に行かないと見れないようなモノたちも、生まれ変わったお家のインテリアとして抜群に馴染んでいます。
昔の家具はモダンなインテリアとなり、ご依頼主さまの思い出の品と一緒に融合してこれからの歴史を刻んでいく。
古民家再生とは歴史と歴史を繋いでいく事だと思っております。
場所:広島県府中市