After
元々ある既存住宅を活かしながらの増築とリフォームをさせていただきました。
お客様のご要望
・一部屋増築したい
・増築した部屋にトイレと玄関がほしい
・増築した部屋とキッチンから行き来できるようにしたい
・ウッドデッキから増築した部屋への動線がほしい
・既存の外壁や瓦などと合わせてほしい
・屋根付きの自転車置き場がほしい
● リフォームご提案内容
既存住宅に一部屋増築するにあたり、増築した部屋とキッチンが行き来できる動線が欲しいとのご要望でした。しかし、動線になる部分が30センチしか隙間が確保できなかったため、通常であれば開口する事は断念するであろう壁を壊すことなく収まりを読み切って、既存宅側のキッチンと収納をそのままに通路が確保できるようにご提案しました。
また、開口した通路の仕切りのアコーディオンは弊社で用意する事もできましたが、ご依頼主様にホームセンターで購入しておいていただいた方が安価にすむため、仕切りのアコーディオン商品の選択を一緒に検討して仕上がった状態を図にして打ち合わせの時点で分かりやすくご説明し納得していただい上でで工事に取り掛かりました。
リフォーム工事では、元々あるものを活かしながら改修や増設を行うため、新築工事よりも条件が多くあります。「トイレ部分に手洗い器を設置したい」とのご要望も受けておりましたが、壁・窓・出入口の位置が決まっており、スペースの確保が困難でしたが、空間を最大限に活用できるよう造作工事のご提案もさせていただき、完成後は大変喜んでいただけました。
パーテーションのある部分がキッチンとの動線です。元々30センチ程度しか幅がなく、既存住宅の外壁には柱がありそれをそのままにしながら工事を行う必要がありました。
実はこの狭さで開口するのは普通に取り付けができる建具はなかったのですが、ご依頼主さまからの強いご要望を叶えたく壁の形状を詳細な図面を書いてご提案し無事にキッチンと増築部分の動線の確保ができました。
トイレ部分のカウンターは奥行30㎝ですが、水を受けるボウルの形状を工夫し、手洗いの水がはねにくく・カウンター部分をより広く使えるように器具を選定しました。
手洗いの給水や排水の管を床ではなく奥の壁に向かって設置し、床部分に管がなくカウンター下の空間をより有効に使える設計です。 向かって左側の棚は、大きさはコンパクトですがカウンターと素材を合わせることで一体感と広がりを感じられるデザインをご提案いたしました。
増築した部屋は正面玄関からではなく、プライベートな空間として使えるように専用の出入口を新設しました。
増築した部屋から元々あったウッドデッキに出る事も可能です。
また、増築した部分と既存住宅の部分を統一性を持たせるため、壁や屋根瓦を既存のものと照らし合わせながら馴染むように完成させました。
こちらはオリジナル造作の屋根付き自転車置き場です。既製品だとどうしてもサイズが決まっていて、ご自宅のサイズに合わなかったりします。
そこで弊社のモノづくり大好きな大工が腕を振るってオリジナルのものを造らせていただきました!
名前:H様
場所:広島県福山市
対象面積:9.97㎥
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