お客様からのご要望
- 実家にある、空いている「離れ」を住宅としてリノベーションしたい
- 床は今の家でも使っている無垢の杉板を使いたい
- 回遊性のある間取りにしたい
- リビングと繋がるウッドデッキと屋根がほしい
- 全体をフルリフォームはせず既存を残したリフォームをしてほしい
ご提案内容
スッキリとしたデザインが好きという事で、幅木をアルミ材で提案いたしました。一般的には既製品で高さが6センチありますが、アルミ材の場合、1.5センチしかないため、お部屋全体がとてもスッキリして見えます。
※幅木(はばき)とは、床と壁の間に取り付ける細長い板状の部材です。
外装塗装や天井材などはお客様の好みのものを聞き、実際に現地に見に行くなどして、再現性を高くできるようにしました。
お客様の好みを再現する際に、予算内で収まるように材料の選定や施工方法に工夫を凝らしてご提案しております。
ウッドデッキのあるお家
お客様のご希望でウッドデッキに天井をつけました。
中の部屋の天井とウッドデッキの天井を同じ材料で仕上げる事で、中にいる時に空間の広がりを感じる事が出来ます。
床材は、費用を抑えるため、下地に使う材料の中から節の少ないものを選び出し使いました。
トイレの天井を収納スペースに
トイレの天井を他の部分よりも低くする「下がり天井」にして、そこを収納箇所にしました。トイレットペーパーなどが収納できるので、便利に使っていただけます。
スッキリしているのに雰囲気ある洗面所
洗面所にはメーカー既製品の洗面台と鏡を取り付けて、その寸法に合うように洗面台の下と左部分にオリジナルの収納棚と作業台を作りました。
鏡と洗面台の間の壁に貼ってある材料は、外壁に使う材料の「サイディング」を使用しました。
サイディングとは、建物の外壁を覆うための仕上げ材の事ですが、色や雰囲気が洗面台と、とてもマッチしています。
洗面化粧台 サンワカンパニー
モルタナw1150
https://www.sanwacompany.co.jp/shop/series/S1071/
鏡
ステムズミラーボックスLED W900
https://www.sanwacompany.co.jp/shop/p/KT18019/
使いやすさを優先したキッチン
キッチンに立った時の右に(写真左)冷蔵庫を設置するスペースを設けました。
キッチン背面の窓の下は収納家具を置くスペースになっており、購入予定の家具の位置を図面に落とし、家具の上に置く家電などを図面で検討し、コンセントの位置や窓の位置を決めてリフォームしました。
また、窓の高さはキッチンを一番使う奥様の目線で外が見えるように高さを合わせました。
杉の無垢フローリングをご希望でしたが、キッチンの場合、無垢材だと液体の汚れなどが染み込みやすいため、キッチンの床部分は掃除のしやすさを優先し、フロアータイルにしました。
ダイニング部分は掃き出し窓や他の建具も天井までの高さのため、とてもスッキリして見えます。
照明は、家具の配置を先に決めて、天井のべニア板の目地(溝)の位置と見比べながら照明の位置をじっくり検討して設置しました。
フローリングについては、以前のお住まいでも弊社で杉の無垢フローリングを貼らせてもらったのですが、とても気に入って頂き、今回も杉の無垢フローリングをご希望されたので、ダイニングの床は無垢素材となっています。
杉の無垢フローリングのメリットは、杉独特の美しい木目と温かみのある色合いを持っているため、室内空間に自然な雰囲気をもたらしてくれます。
また、杉の木は柔らかいため、足触りが非常によく、素足で歩くときに特に快適で温かみを感じます。
ただ、杉の木は柔らかいため、傷がつきやすいため、重い家具や鋭利な物によるダメージに注意が必要です。また、湿気に弱く、湿度が高い環境では膨張や収縮が起こりやすいですが、自然な美しさと快適な足触りなど、多くの魅力があるため、メリットとデメリットを理解した上で検討して頂くのがベストです。